こちんぴシネマ
 このコーナーはオレが見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
 映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
 ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 121

スカイハイ 劇場版


あらすじ

 女性の他殺死体が発見される事件が続発し、被害者はすべて心臓をえぐり取られるという無残な姿で発見された。
 この奇怪な事件を担当していた刑事・神崎(谷原章介)だが、結婚式当日に、婚約者・美奈(釈由美子)が第4の犠牲者になってしまう。
 美奈は自分が殺された時の記憶を辿る為に現世へ。そこには復讐の為に犯人を殺そうと探す殺神崎が。
 神崎の復讐を止めさせようとした美奈の視界に遺伝子工学の世界的権位である工藤(大沢たかお)の写真が。
 自分が殺された時、工藤がいたことを思い出す美奈。
 そして、工藤の目的は・・・。
 

 釈ちゃんが「お逝(行・生)きなさい」と言ってたんで見に行った「スカイハイ」劇場版なワケだが(←別にそーいうわけじゃない。まぁ、見に行った動機の3割ぐらい)、どーなんでしょ?
 「スカイハイ」自体はTVドラマとして放送され、けっこう視聴率がよかったらしい。たしか、テレ朝23時ドラマとしては平均視聴率で当時最高だったはず。(今は第2位。ちなみに1位は「特命係長 只野仁」
 それで映画化となった訳だが、どーするのかなぁ?とは思ってたのだよ。原作(マンガ)は使い切ったらしいし、怨みの門の門番・イズコだった釈由美子はドラマの最終回で別の人にイズコ役を託し、現世で生まれ変わる事になったし。

 ってことで、今作。
 時間設定が未来の話になり、美奈は「前世がイズコだった人」という設定に。ちなみにTV版で釈由美子がやってたイズコの設定は「水子の魂」だったんだが。こーいう設定なんで「元イズコ」な人々がストーリーで大きな位置を占める。まぁ、現・イズコも含めて8人のイズコ経験者が劇中に出てくるからな。
 そういうわけでTV版の出演者は釈由美子以外はあまり出ない。刑事役の人が劇場版と同じ北村龍平監督時のストーリーで刑事役で登場してたことと、その回で釈由美子からイズコ役を引き継いだ人が元・イズコとして出てくるぐらい。
 個人的にはレギュラーだった小倉久寛と子役の子は何かの役で出して欲しかったところ。
 さらにイズコの衣装や怨みの門のデザイン等が大きく変化。個人的には前のイズコの衣装のほうが好きだが・・・。
 要は映画は別物、って考えたほうがいいようだ。

 別物だなぁ、と思うのはたぶん監督の北村龍平の嗜好が出すぎてるから。後半1/3はひたすらワイアーアクション使った剣戟なんだが、監督の趣味だな、完全に。
 お前はただ単にアクションを撮りたかっただけだろうと小一時間問い詰めたい出来。
 見てるほうとしては「こんなクソアクションシーン入れるんだったらもっとハナシを面白くしろよ」と思うところ。
 なんかねぇ、激しくB級なんだけど。
 この監督の作品はやたらと剣戟が多いんだが、どれも見たカンジで思うのはカッコつけようとしてるけどカッコ悪いんだよな。
 日本刀(もしくはそれっぽい刀)を使って香港映画の剣戟の殺陣を使うのは個人的にはすっごいヘボく見えるんで止めたほうがよいと思う。とりあえず、刀の重さの伝わるような殺陣を見せろよ、と思うわけで。
 殺陣が軽いカンジがするのと同じく、全体的な作りもチープなんだよなぁ。激しくオカルト臭い脚本やキャストとか。
 そもそも「死者が死と向かい合い変わっていく」という内面的な部分が「スカイハイ」の見せ場だと思うんだが。アクションなんてイラネ。
 深夜にTVでやってた時よりも映画のほうが安っぽい気がしたんだが、オレだけか?
 
 出演者に関しては大沢たかおの1人勝ち。オレの中ではこの映画とドラマ「世紀末の詩」でのノストラダムス役の2つぐらいしか印象に無いので、「大沢たかお=MADな人」なイメージ。
 釈由美子は全然目立ってないです。完全に食われてるなぁ。ちなみに決め台詞の「おいきなさい」も最期にとってつけたようにポーズ付きで披露してるが、あれじゃなぁ・・・。
 さらに谷原章介に至っちゃ、キャラ弱いねぇ。脇役の田口浩正にも負けてないか?存在感。(余談だが、そんなキャラの弱い谷原章介は来年の大河ドラマ「新選組!」で伊東甲子太郎 役。この人、演技は悪くないんだが、根本的に華が無ぇ

 というわけで、「スカイハイ」の名を借りたC級アクション映画を見てきた印象。
 ドラマ版が好印象だった人はおとなしく来年1月から始まる「スカイハイ」パート2を待つほうが無難。もしくはビデオで。

 結論としては、「釈ちゃんのウエディングドレス姿以外に見るべきトコがない映画」ってカンジ。