こちんぴシネマ
 このコーナーは僕が見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
 映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
 ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 26

COWBOY BEBOP 天国の扉


あらすじ

 2071年、火星。
 ハロウィンを前に起きたタンクローリー爆破事故は正体不明のバイオ兵器を使ったテロだった。
 火星政府は首謀者に3億ウーロンという破格の懸賞金を掛けた。
 史上最高額の懸賞金にビバップ号クルーの4人、スパイク(山寺宏一)、ジェット(石塚運昇)、フェイ(林原めぐみ)、エド(多田葵)も大騒ぎ。
 それぞれ独自の方向から犯人に迫っていくが、先行したフェイはテロリスト・ヴィンセント(磯部勉)に捕まってしまう。
 そして、ヴィンセントが犯人である事を突き止めたスパイクもヴィンセントによって追い詰められ・・・。

 ご存知、「COWBOY BEBOP」の映画版。
 TV版のSession22とSession23の間にあった出来事、という位置付けの作品。

 今回紹介するのは「COWBOY BEBOP 天国の扉」
 昨日(9/1)が映画初日で、9/2の今日、行って参りました。
 「ひょっとしたら観客オレだけ?」(過去にも何度かあったが)という不安をよそに映画館は何気に長蛇の列!!
 富山県では放送されてない(テレビ東京系はないし。WOWOWでは全Session放送されたけど)ので、客がいないのでは?と思ったけどそんなことなかったねぇ。
 しかも年齢層はかなりアダルト。
 思ったより「負のオーラ出しまくりな輩」がいなかったのも好感度UP。(でも、オレの隣にいたヤツは上映中、ずーっと小言で実況してて非常にウザかった。隣の座席を蹴っ飛ばしてからガン飛ばしたらおとなしくしてたが)

 さて、映画のほうだが、文句無く面白かった。
 ヘタな映画(洋画、邦画問わず)よりも上質のエンターテイメント映画だったと思う。
 映画ならではの作画(スパイクが運転するソードフィッシュ2VS火星軍とか。この場面での菅野よう子の音楽(「What planet is this!?」がさらに燃え)やスタイリッシュな映像、そして巧みな脚本。
 どんな映画よりもクールでスタイリッシュ!!
 この映画に関しては、あれこれと感想を言うよりは「見ろ!!カッコいいから」の一言が一番かと。

 映画の内容とは関係ないけど、声優がしっかりしてるのが見てて安心できるねぇ。
 パンフで知ったが、メインキャストで純粋に声優と呼べるのは実は山ちゃんと林原さんぐらい。
 運昇は本業は舞台俳優(今じゃ声優かねぇ?)だし、多田葵は子役出身で主に舞台出演がメイン。
 今回のゲストもエレクトラ役の小林愛は劇団員(「∀ガンダム」のリリ・ボルジャーノン役だったが)だし、ラシードはミッキー・カーチス(歌手で役者。知ってる人は少ないだろうが、実は立川一門の落語家でもある)だし、レンジィ役は石橋蓮司(言わずと知れた俳優)だし。
 特筆モノはヴィンセント役の磯部勉!!
 アンタ、最高だよ。

 オレの中では役者、っていうよりも「メル・ギブソンの吹き替え」で定着ぎみ(最近、メルギブ映画をレンタルするときは吹き替え。ジャッキー映画の石丸博也なみ)なんだが、文句ナシでカッコイイ。
 クールで冷酷でマッドで深い苦悩を持つテロリスト、ヴィンセントのキャラが立ったのも磯部勉の演技によるところが大きいと思う。
 いやぁ、「役者を吹き替えで使う理由」(よく考えろよ、フジテレビ)ってのがわかるよい例ですな。(よい例としては村井国夫@ハリソン・フォードとか村野武則@ブルース・ウィリス(これは人によっちゃ微妙か?)とか)
 あ、悪い例は「タイタニック」の妻夫木聡&竹内結子とか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の織田裕二&三宅裕司とか、「プリティーウーマン」の石田純一&浅野ゆう子とか。
 他の出演声優は何気に大物揃い。(屋良有作、井上和彦、小杉十郎太、柴田秀勝、小山力也など。個人的には秋元羊介が「解析班A」なる端役で出演が印象的。嗚呼、師匠!!(ってこの人、東方不敗@Gガン、衝撃のアルベルト@Gロボ、シュタイナー大尉@0080以外に大役をやったイメージがないが・・・。))

 さて本編だが、一番大きな問題は「TV版を見てないのに見に行っても大丈夫なのか?」という点だろう。
 結論としては「見てなくても100%面白いが、見てると500%面白い」。
 本編のサブキャラ(「BIG SHOT」の2人、3人の爺さんトリオ、インディアンの長老、そしてSPACE SAMURAI(笑))も多数出演するので見てたほうがそういう意味で楽しめる。
 そして、何故スパイクがヴィンセントに「オレと同じモノを感じる」と言ったのか、っていうのはTV版を見て、スパイクの死生観や、破滅的とも言える生き方の理由を把握してるほうがより映画を理解できるのは間違いない。
 ヴィンセントの生き方っていうのはスパイクとシンクロする部分もあるし、ひょっとしたらスパイクがヴィンセントのようになってたかもしれないしね。

 そしてオレ自身の考えを1つ。
 世間には「所詮、アニメじゃん」って意見もきっとあるだろう。
 特にオレ(24歳)より上の世代(特に30歳以上)ではそういう考えの人が多いと思う。
 だが、待って欲しい。
 映画やドラマだって、名作や子供向け作品ややっつけ仕事のくだらない作品があるのと同じようにアニメだって子供向けの作品やくだらないものばかりではない。
 アニメだからこそできる表現(例えば巨大なロボットが動くとか)もあるし、クオリティの高い作品はそれこそ数多くあるし。
 世間じゃ一部のヲタクばかりを集めて、「アニメ見る大人はあんなのばっかり」みたいに語りたがるが、イタいファンってのはどの分野にだっていることだし、アニメだけが特別なわけじゃないと思うし。(ただオレ自身は度を越したアニオタ(負のオーラを出してる人々)は大嫌いだが)
 そういう意味でいわゆる「宇宙戦艦ヤマト」&「機動戦士ガンダム」以降に生まれた子供にとってはアニメはドラマや映画と同じ「映像作品」だと思う。(前出2作品はどーのこーの言ってもアニメ史を変えたとオレは思う)
 というか、「ルパン三世」と「スタジオジブリ」モノはOKだけどあとは×、みたいなアニメに対する風潮は非常にイヤだ。(というか、「スタジオジブリ」作品ってそんなに面白いか?オレは「紅の豚」以外は認めてないが)
 そういう偏見に満ちた人に「COWBOY BEBOP」こそ見てもらいたいのだが・・・。

 そういえば映画館でパンフレット(DX版。通常版よりも設定等が詳しく出ている)、携帯ストラップ(金属製のものとスパイクフィギュア付きのやつ)、クリア仕様ポスター(A2版。プラスチックに絵が書いてある。非常にクールなデザインで部屋のインテリアとしてみても○)を買ってしまった。
 結構、珍しい事だな。(パンフはたまに買うけど)
 何気に痛い出費(涙)。