このコーナーは僕が見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 54シベリア超特急
あらすじ
日本映画史に燦然と輝く(?)マイク水野(水野晴郎)監督作品第一弾。
1938年、第二次世界大戦前夜。ヨーロッパ情勢を視察した山下奉文陸軍大将(水野晴郎)はアドルフ・ヒットラーと会談し、モスクワからシベリア鉄道で帰国した。
この物語はその一晩に起きた事件である。
シベリア鉄道イルクーツク駅から出発したシベリア超特急1等車には、山下奉文陸軍大将、佐伯大尉(西田和晃)、青山一等書記官(菊地孝典 そーいえば本人のHPだと「隆則」なんですがこれもマイク風?)等3人の日本人をはじめ、李蘭(かたせ梨乃)ら10人が乗り込んだ。
そんな列車内で次々と起こる殺人と失踪。
山下は鋭い推理で次々と謎を解決するのだが・・・。
今回は「シベリア超特急」(以下、「シベ超」)。とうとう借りてしまいました。
「北京原人 Who are you?」と双璧といわれる珠玉の(?)日本映画。
おそらく「日本映画、珠玉のB級作品」トップ5内には絶対に食い込むと思われ。(あとは「北京原人 Who are you?」、「Rex 恐竜物語」、「大霊界」、RedShadow 赤影」ですかねぇ?すべて未見だが各種サイトの評価でいくと。ま、「シベ超」と「北京原人」がバカ度で他の追随を許していないようだが)
どのビデオ屋にもなかったのだが最近今までなかったはずのビデオ屋で入荷されているのに気付いてね。
時代の風はマイクに吹いているのか?
ところが見てみると思ったよりも見れましたわ。(あくまでも思ったよりは、ね。)
おそらくシベ超に関するあらゆるウワサを聞いていたからなのかもしれないが。
それでも結構ツッコミどころ満載だったので、何点か。
1.世界唯一の「MIKE COLOR」&「スーパーシネマ方式」
「MIKE COLOR」というのが何を指すのかは不明(笑)。「スーパーシネマ方式」というのはビスコサイズ(いわゆる普通のTVのサイズ)とシネスコサイズ(いわゆる映画館サイズ)の2つに映画の最中に切り替わる機能だそうで、まぁ普通はやらねーよな。
オレもワイドテレビで見ていて最初ウチのTVがおかしくなったのかと思った(笑)。
2.やたらと見難いオープニングタイトル
青字に細かい白格子(さらに遠近法を使ってる)、そしてその白格子の上に赤のゴシック(さらにbold)で出演者の名前が英語表記で記載。
まず読めません。
3.やたらと凝った演出とチープなセット
ところどころにパクリオマージュと思われる演出が垣間見れます。(オレが見ていて思ったのはブライアン・デ・パルマと市川崑のカメラワークに似てるシーンがいくつかあったなぁ、と)
そしていくら凝ったつくりでも隠し切れないチープなセット。
特に走行中の列車の上で行われるアクションは秀逸(笑)。あれだけ疾走感のない列車(いちおう、「超特急」)というのも笑いどころですな。
4.演技
かたせ梨乃と菊地さん(アナザーアギト)ぐらいです、ちゃんと演技できるの。(おそらく菊地さんは留学経験を買われてこのキャストに選ばれたのだと推測)
ほかのキャストは見たことない外人(ロシア人将校役の人はけっこうドラマにエキストラ外人として出ているが)と西田和晃(通称:ぼんちゃん)、占野しげるというマイクのホモだち弟子・友人という強力布陣。
まだ西田氏の演技は見れますが、占野氏の演技はけっこうきます。
そしてそれを補って余りあるマイクの怪演!!
アレは演技なのでしょうか?「金曜ロードショー」と何も変わらない気が・・・・。
イヤ、きっとマイクには山下大将が乗り移っていて、一見素で天然の演技に見えるその演技は演技ではなくて山下大将そのものかもしれない・・・と言ってみるテスト。(本物の山下大将とマイクは驚くほど似ている)
そして最後のカメラ目線で観客に語りかけるマイクのセリフ。
鳥肌モノです(笑)。
5.むやみに豪華なスタッフ
日本映画なのに全編字幕が入るこの作品の字幕担当は、日本の字幕界の第一人者の戸田奈緒子。そして衣装デザインはコシノジュンコ。(おそらく軍服関係は「軍服・制服コレクター」として名高いマイクが考証してると思うが)
あんたら、仕事選べよ
6.驚愕のラスト
「このラストの2段どんでん返しは人に話すな」とパッケージに書いてあり、さらに映画ないでもご丁寧にテロップがでるのにビデオ版だとカット。
嗚呼、マイクイズム炸裂。
DVD版だと入ってるようです。なお、ビデオ版はその上映時間から「ハンガリーバージョン」だと思われ。(「ダブルマーダーバージョン」、「アメリカバージョン」の存在は確認。一説には2時間を越す超・完全版もあるらしいが・・・。)
ちなみにネットで検索かけてその2段落ちも見たが、脱力感タップリ。
とまぁ、どーのこーのいって見所満載のこの映画。
ミステリー作品なのに犯人とか動機がどーでもよくなるのもシベ超ならでは。
むしろ最大のミステリーは「なぜ、かたせ梨乃が出演をOKしたのか?」ってことだな。
いやこれは「シベ超2」の淡島千景、草笛光子、長門裕之ら豪華キャストや「シベ超3」の三田佳子(しかもこれが謹慎からの復帰作!!)、宇津井健にも言えるのだが。
いやぁ、最高の反戦映画としてみなさんぜひ一度は見ていただけるとよいかと。(むしろ終戦記念のころに「火垂るの墓」のかわりに「金曜ロードショー」で)
つーか、これを見た以上、これをも凌ぐという日本映画の切り札、「北京原人 Who are you?」にも手を出さねばならんのだろうか・・・。