こちんぴシネマ
 このコーナーは僕が見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
 映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
 ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 65

ミスター味っ子


(実際に見たのは「太郎・次郎の異常な愛情」(以下、略。本当ならば延々とタイトルが続くのだがおぼえてない。元ネタはキューブリックが監督した「博士の異常な愛情」の正式タイトルから)なのだが、当然のように画像など無く、1巻のヤツなどをのせてみた)

あらすじ

 東京の下町で亡き父の残した「日之出食堂」を守る主人公、味吉陽一(CV:高山みなみ)がさまざまな個性的(っていうかかなりイってる)なライバルたちとの味勝負によって料理の世界を極めていくというのが大まかなストーリー。
 ・・・。つーかね、どう見ても味皇(CV:藤本譲)のキャラと演出が濃すぎ。

 監督は「ジャイアントロボ」、「機動武闘伝Gガンダム」、「7人のナナ」等でおなじみな今川泰宏。
 なお、アニメ版は原作(寺沢大介)とはかなり異なる(2年間にわたる放送でエピソードが足りず、ほとんどオリジナル)。
 さすがは「原作クラッシャー」の名を欲しいままにする(?)今川監督、ってとこか?
 


 近所のビデオ屋では「火曜日はアニメ作品は1週間レンタルで100円」という奇特なセールがある。
 なのでついつい借りてしまった作品。
 
 「ミスター味っ子」というマンガをご存知だろうか?
 週刊少年マガジンに連載され、「少年主人公VSライバル」という少年ものの定番スタイルで奇想天外な料理で勝負するという漫画。ちなみにコミックスだと全19巻(まだ実家にあるかな?全部)。
 あ、言っておきますがこの漫画に出てくる料理(特に主人公、陽一の作る料理)は作ってはいけません。
 作者自体が「僕は料理はしないし、実際に作れるかは検討した事も無い」と言い切るだけにかなりMADな料理があります。
 いままで各種料理系HPで見て被害者が多かったのは「ペースト状にした納豆だけで作る、臭くて形が作れなくて、味は納豆以外の何物でもないステーキ」、「生臭い肉汁を吸い込んだパンがまとわりつき、黒胡椒がガリガリする串焼きハンバーグ」、「温かいトマトとふやけた南部煎餅がミスマッチな、トマトと南部煎餅の味噌汁」など。(つーか、実際に作った人がいるのにビックリだよ!!)
 逆に評判がいいのは「カレーとハヤシライスをかけ分けただけの、よくばりカレー」ぐらいか?あとはライバルたちの作った料理のほうが実際に作るには美味しいし素人にも実現可能な模様。
 つーか、ライバルの料理のほうが明らかに美味そうという罠。(デザートオムレツとかTボーンステーキとか。ビーフシチューハンバーグは実際に作るとすげぇ美味いらしいよ)
 まぁ、実際の料理の味を求めるなら作者がちゃんと試作を行い、今ではレシピ本だけでも数十冊発売されている「クッキングパパ」のほうがいいです。つーか、オレもレシピ本を持ってるが美味いよ、作っても。

 さて、そんな「ミスター味っ子」だが、原作ファンよりもむしろアニメのほうにコアなファンが多く、さらに印象に残ってるのもアニメ版な人が多い。
 人と話していて、「『味っ子』って大阪城壊すやつですよね?」と言われた事は1,2回ではないぞ。
 本放送で見ていた時期はオレは小学校高学年ぐらいで、それだけにあの演出がバカすぎてイヤだったのと原作とあまりにもかけ離れた内容に途中でアニメを見るのは止めたおぼえがある。(たしか味将軍グループとの対決編あたりからは見ていないはずだ)
 その後、「機動武闘伝Gガンダム」にドップリとハマリ、その監督つながりで「ジャイアントロボ」を見てハマリ、そしてその監督が「ミスター味っ子」の監督であることを知ったときにはビックリしたわけで。
 んで今ごろになって昔は見ていられないと思ったあの演出をオレがどう思うのか確認するために借りてみた。
 ちなみに見たのは「カレー丼対決」。わかりやすくいうと陽一と一馬の2人が浪花のどんぶり兄弟と対決するためにタッグを組んだ回(無論、アニメオリジナルな話)で、もっとわかりやすく言うと陽一&一馬のカレー丼食った味皇が巨大化して大阪城を破壊する演出があった回。

 感想ですが、面白かったよ。
 もうね、見てる間ツッコミ入れまくりの笑いまくり。やっぱりオトナになるとこーいう楽しみ方もできるわけで。
 まず陽一が妙に可愛らしい。高山みなみも15年前の作品なので無茶苦茶声が若い。声はコナン以上にガキ。(そーいえばアニメ限定キャラのみつる役がならはしみきだったのにビックリ。ちなみに「クレヨンしんちゃん」のみさえ役の人。どう聴いても別人&萌え声(男役なんだけど・・・。))
 そしてそこはかとなく薫る801臭。(801の意味がわからない人はこちらなどをどうぞ)と同人なカンジ。実際、味っ子の同人や801本は多数あるようだが。
 さらにツッコミ入れまくりの設定。一馬の店の名前が大阪にあるだけに(?)「レストラン近畿」だったり、陽一も法子ママもいないのに何故か営業している日之出食堂(代理シェフはラーメン屋「甲来軒」経営者の甲山。ってアンタ、自分の店は?)とか。
 そして何よりも画面からあふれ出るケレン味たっぷりの今川演出。もうね、料理対決の舞台が大阪城で、審査員が甲冑に身を固めた味皇な時点で理屈抜きなわけで。
 んで、以下に他のの今川監督作品との相関表を記載。

萌えキャラの存在 燃えオッサンキャラの存在 主人公属性 脇役キャラ
ミスター味っ子 ○(法子ママ、山岡みつ子) ○(味皇) 料理バカ(味吉陽一) 原作以上に大活躍(特に丸井のオッサン)
ジャイアントロボ ○(銀鈴さん) ○(衝撃のアルベルト(って言うか十傑衆と九大天王全員だな)) ロボット操縦バカ(草間大作) 主人公食われまくりの存在感
機動武闘伝Gガンダム ○(レイン・ミカムラ、アレンビー・ビアズリー) ○(東方不敗。オッサンではないがシュバルツ・ブルーダー) 格闘バカ(ドモン・カッシュ) シュバルツ兄さんと東方先生最高!!

 ほかにも各種共通点があるが、基本的にはどの作品もオッサンキャラの扱いがいいようだ。
 味っ子に関しては原作ではラーメン対決ぐらいしか出てこなかった甲山さんがレギュラーだったり、丸井のオッサンは陽一にとっての父親とも言える存在なぐらいに大活躍だし、原作では下仲さんぐらいしか目立っていなかった味皇料理会は全員キャラ立ちまくりだし。(でもみんなキャラの立ち方が・・・。(苦笑))
 
 しかし今になって見直すと今川節全開の超娯楽作品だったのだね、味っ子。(といっても終盤は記憶喪失になった味皇をめぐるかなり精神論的な話になっていくそうなのだが。一馬が失意のうちに失踪したり。)
 今見てもどんぶり開けたら光が出たり、口から光線出したり、妙な奇声を出しながら料理する絵はインパクト絶大でございました。ええ。
 でもクセになりそう、見るのが。

 余談だがエンディングで出てくる「父親に肩車される子供の頃の陽一」の写真は「機動武闘伝Gガンダム」の序盤での重要なアイテム、「兄貴に肩車される子供の頃のドモン」の写真と全く同じ構図の写真だったことに気付いた。
 ちょっと小ネタですな。