このコーナーは僕が見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 56北京原人 Who are you?
あらすじ
なんかあらすじを説明するのもバカバカしいなぁ。
第二次世界大戦のドサクサに紛れて日本人博士(北大路欣也)と軍部(リーダーは哀川翔)は北京原人の骨を日本に持ち出そうとするも失敗。
んで2001年。
日本の研究機関は第二次世界大戦時に博士が奪取に失敗した北京原人の頭蓋骨を極秘裏に入手しており、それをもとに北京原人を蘇らせる事にする。
まぁ、そーいったわけで緒形直人、片桐礼子、長谷川初範が宇宙でその研究をするのだが不意の事故で失敗。
・・・かと思ったら日本に不時着したシャトルからは無事に原人(本田博太郎、小松みゆき、子役のガキ)が誕生する。
ところがこれに中国や日本政府の思惑やマッドな研究所長(丹波哲郎)のマッドな行動が加味され、原人は実業団陸上競技会に参加させられた挙句、中国側に誘拐される。
んで紆余曲折あってハッピーエンド。
えー、今までのあらすじ解説以上に手抜きなのはあまりのアホらしさに登場人物の役名を覚える気力も無くした為。
毒食わば皿まで。
ちゅーことで今回は日本映画界のリーサルウエポン、「北京原人 Who are you?」。
っていうかね、「毒」の「シベリア超特急」よりも「皿」の「北京原人」のほうが毒という罠。
今回は変則的だが、映画の内容とともにツッコミを。(です・ます調なのは作品に敬意をはらってみた、ちゅーよりはそっちのほうがなんかこの作品的にはアリ、ってことで)
まず映画は大げさな万里の長城の空撮からスタート。さすが制作費20億円(ほとんど回収できず)、「エヴァンゲリオン」と「失楽園」の儲けを全てつぎこんだ、と言われるだけのことはあります。
んで、画面は白黒となり第二次世界大戦下の話へ。
このシーンだけが唯一映画してます。
嗚呼、北大路欣也と哀川翔はいい仕事してる。特に翔さんの演技は「旧日本陸軍青年将校」感タップリ。さすがVシネの帝王。
そして現代。2001年。
どう見ても特撮なチープさ漂うスペースシャトルが映し出されます。
そんな中、極秘プロジェクト発動について相談する政府首脳。あ、石橋蓮司がいるぞ。
そして緒形直人、片岡礼子が謎のBOXをもってシャトルに乗り込み。
一方、日本にある研究所。
どーもここではマンモスの復活をしようとしてるようです。
そしてその研究所のシベリア研究所。ヤバイです。どーみても発泡スチロールです。
そして電話回線で呼び出された責任者が佐藤蛾次郎!!
「男はつらいよ」でのキャラそのままにアフロヘアーな研究者。どーみてもコントです。
一方、スペースシャトル。
こちらでは研究所が沈没船から極秘裏に見つけ出したという北京原人の頭蓋骨から取り出したDNAをPCR法で培養、エンザイム法で切断、電気泳動法で分析、塩基配列をすべて解明してDNAを作り、培養液中で培養、という遺伝子関係の研究者が聞くと卒倒しそうな実験方法で原人作成をしております。コント番組みたいなセットで。
そうそう、何で宇宙かというと「時間転移装置」とかいうものを作ったそうでその装置内だと時間を好きなようにいじれるらしいです。北京原人よりもすごい発明だと思います。
で、妙なプラズマとか当てつつ3つの卵子にDNAを注入。総責任者の丹波は言います。
「いよいよ人間が神になる。神になるぞぉぉぉおおお!(狂った目で)」
とうとう丹波さんに大霊界からお迎えがきたのでしょうか?
そんな中、シャトルは不意の隕石で損傷、実験ラボは地球に不時着します。
シャトルは沖縄付近で無事にみつかり調査に行く緒形直人と片岡礼子。
そこには成人男女と子供の原人が。
ちょっとまて、3つの卵子に同じ処理を施してどーして1人は子供?そしてなんでおまえらはすでにファミリー?
原人は現代人を見てビックリ。そこで緒形直人は安心させる為にパンツ一枚の全裸になります。ムツゴロウさんもびっくりです。そしてそれをみて片岡礼子も惜しげもなく美乳を披露。しかも用意周到に2人ともパンツはベージュ。やはり黒のTバックだと原人に警戒されるのでしょうか?
ちなみに原人メイクはメイクといえども体のラインばっちり。ほとんど全裸に近いため、女原人役の小松みゆきは撮影中にノイローゼ寸前までいったそうです。こんな映画のために。
さて、研究所につれてこられた原人にはタカシ(父親)、ハナコ(母親)、ケンジ(子供)と由来も何もなく片岡礼子によって思いつきで名前が付けられます。
んで、タカシ。いきなり片岡礼子をレイプしようとします。(一応公開時は「家族向け正月映画」)
間一髪で逃げてきた片岡礼子を丹波が恫喝。
「何で逃げた?子供が出来れば我々の祖先だということが証明されるだろ!」
エ━━━━(゚Д゚;)━━━━!!!!!!やっぱり丹波はネジが何本か抜けているのでしょうか?
そんな中、「この研究を発表すれば世界から多額の研究費がもらえる」と一攫千金を狙う丹波は強引に実業団陸上選手権に原人を参加させます(←なぜ?)が、どさくさにまぎれてジョイ・ウォン演じる中国のTV局スタッフにタカシとケンジが誘拐されます。
そうそう、中国側は「北京原人は中国のものだ」と主張して奪回しようとするのですが、奪回担当者が中国の研究機関に頼まれた、たまたま日本に取材に来ていたTV局スタッフ。中国に人材はいないのでしょうか?
誘拐された原人達は日本側の目をくらます為に中華街へ移送。さらに引田天功のマジックで神隠しに。
そんな中でタカシとジョイ・ウォンにはプラトニックな恋愛感情が!!原人と人の恋です。
一方日本に残されたハナコは衰弱するのだけど、丹波は容赦なく過去の記憶を探る実験(つーか、この原人達はDNAレベルで過去の記憶を覚えていたのか?)などをさせられ、さらに衰弱。
見かねた緒形直人と片岡礼子は飛行機を強奪し、原人達を再会させるために中国へ。
領空侵犯ですが、なぜか微妙にヒューマニズムに目覚めた丹波が日本・中国政府を動かして問題なし。
そこで感動の再会を果たした3人はタカシが超能力(北京原人たちは太古のパワーで仲間や動物を呼び寄せる事ができる)で呼んだマンモス(シベリアの研究所から呼ばれたので脱走。脱走時に壁を壊すが明らかに発泡スチロール。しかもシベリア→中国内陸部までわずか1日で到達。ちなみに蛾次郎もマンモスを追ったのだが、国境で「見るからに怪しそうなやつだ、取り調べろ!!」ってことで拘束。嗚呼、やっぱり)
こうして原人とマンモスはジョイ・ウォンのなんて言ってるのか聞き取りにくい日本語と緒形直人の熱い演技に見送られ旅立っていったのでした・・・。
絶対に行きつけのビデオ屋が毎週金曜日にやってる「旧作1週間レンタル100円」でなかったら借りていなかったこの一品。
「シベ超」との違いは巨額の予算、ちゃんとした役者を使ってのこの破壊力!!
特に佐藤蛾次郎初登場シーンはハナシには聞いていたが数分間笑いっぱなし。
公開から早い映画館では1週間で打ち切られたとか、金券ショップでチケットが公開まもなく300円で売られていたとか、見に行ったら客が1人だったとか、いろんな逸話のあるそんな作品なだけの破壊力はあります。
緒形直人の演技が正統派なだけに痛さもひとしお。マイク水野の超変化球演技とも違う痛さ。(そーいえばこの映画が公開されてから緒形直人はあんまり見なくなったねぇ)
片岡礼子もまったく意味の無いシュチュエーションで見事なぬぎっぷりを披露させられたし。
得をしたのはこの作品で一躍「役者馬鹿」認定された本田博太郎か?
そーいえば「ビデオボーイ」(コンビニによく売られているR-18な雑誌)で「『ウパー』はね、オレの魂の叫びなんだよ」と熱く語っていた博太郎。
何故にビデオボーイで熱く語る?
もうね、スタッフとか出演者とか協力者(なんと自衛隊や種子島宇宙センターも協力してるぞ!!)、スポンサーに「Who are you?」と言いたくなる出来。誰が企画を通したんだ?
ま、腹のそこから笑いたい人にはオススメ。
そしてみんな一回叫んでみよう。「ウパー」って。