こちんぴシネマ
 このコーナーは僕が見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
 映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
 ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 55

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦


あらすじ

 野原一家全員が美しいお姫様の夢を見た日、飼い犬のシロ(CV:真柴摩利。余談だがシロって風間君の声の人だったのね。知らなかった)が野原家の家の庭に大きな穴を掘る。
 その穴に入ってみたしんのすけ(CV:矢島晶子)はなぜか天正2年(1574年)の武蔵国、春日へとタイムスリップしてしまう。
 そこで偶然、井尻又兵衛(いじりまたべぇ。CV:屋良勇作)の命を救ったしんのすけは春日城で夢の中で出会った廉姫(CV:小林愛)に出会う。
 又兵衛と廉姫は幼なじみで2人ともお互いが好きなのだが身分の違いからお互いの気持ちを伝える事が出来ない・・・。

 一方、みさえ(CV:ならはしみき)、ひろし(CV:藤原啓治)、ひまわり(こおろぎさとみ)、シロはしんのすけがタイムスリップしたことを知り、戦国時代へ向かう

 「クレヨンしんちゃん」の映画、第10弾。雨上がり決死隊がゲスト声優で出演してたそうだが全然気がつかなかった。

 今回は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」
 本来ならば次の更新は「北京原人 Who are you?」だったのだが公開終了まで間が無いのと「北京原人」とは別の意味で(笑)多くの人に見てもらいたい作品なのでレヴュー。
 ちなみにオレはひとりで近所のワーナーマイカルにこの映画を見に行きました。
 G.W.真っ只中、家族連れでいっぱいの映画館で「スイマセン、『クレヨンしんちゃん』大学生1枚で」と言ってチケットを買い、ファミリーがいっぱいの館内でナチョス食いながら公開が始まるまで待つのはちょっとした罰ゲームよりも恥ずかしい。
 ビデオ屋でキレイな女の子がレジ係のときにAVばっかり3本借りるのよりも恥ずかしい。
 
 さて、オレが何故映画館で見る事にしたのかというと、前作「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツオトナ帝国の逆襲」を見ておもわず泣いてしまうほどに感動したこと、さらに「映画館で見たほうがおもしろかった」とのカキコミを2chのカキコで見たこと、今回の作品が非常に音にこだわった作品だと聞いていたこと、など理由はいくつかあるのだが、最大の理由は「子供と一緒に見てみたかった」ということ。
 前作の「オトナ帝国」がどっちかというと子供には人気がないこと(むしろ大人の評価が高い。まぁ、あの内容だと仕方ないが)、今回の作品がそーいうこともあって子供向けになったものの、見て感動している大人たちがたくさんいること、そして「子供の声」というBGMがある環境こそ「クレヨンしんちゃん」を見るのに最適の環境では?と思ったから。
 結論から言えば映画館で見て正解。
 合戦の臨場感は映画館ならでは。
 そして子供と一緒に見るのもよいです、なんかリアクションが新鮮で。
 こっちはすっかり見飽きた「ワーナーマイカルでの上映中の注意」のアニメを見て大爆笑の子供達。(知らない人に説明すると、ワーナーマイカルではワーナーのアニメキャラが上映前にアニメでいろいろ説明する)
 そして映画が始まると笑いどころでは大笑いし、シリアスな場面では息を飲み、ちょっと大人向けの心理描写の時には退屈してザワついたり、ラストシーンでは館内のいたるところから子供のすすり泣く声が聞こえたり・・・。
 オレ自身、子供達につられてか久しぶりに映画館で大声で笑い、声を出して泣いてしまった。 

 さて、映画の内容。
 映画ならではのヒロシの大活躍(ラストでは劇画タッチで大立ち回り。でも武器はダイエット器具のボディブレード(笑)とか、映画だとやたらとカッコイイボーちゃんとか、フライングクロスチョップをするシロとか、そーいうアクション満載。
 しかも戦国時代なので見れないと思っていた「かすかべ防衛隊」の活躍もあり。(ご先祖たちなのだが。ちなみにブチきれるとウサギのぬいぐるみを折檻するねねちゃんのご先祖様は大のウサギ嫌い(でもキレるとまさお君の祖に「いつものねねちゃんじゃなーい」って言われるブチキレキャラになるのは相変わらず)
 笑いどころも十分。つーか、腹抱えて笑えます。
 そして今回の見所はリアルな戦国描写。
 舞台の天正2年は信長が伊勢・長島の一向宗門徒と戦をしていたり、上杉謙信が富山城攻略をした年。
 つまりは戦国時代真っ只中。
 で、今回の映画のメインは合戦なのだけどもコレがすごい。
 小国の春日城は石垣ではなく、盛り土を土台とした城。っていうか、この時代の小国の城だと石垣使ってないし。一方、敵国は超大国なので石垣作りの豪華な城。
 城や城下の作りや、登場人物の所作に至るまで時代劇ファンのオレから見ても文句なし。(むしろ某大河ドラマを小一時間問い詰めたい)
 そして合戦もリアル。イヤ、ほんと某大河ドラマに見せてやりたい。
 どうリアルかというと、
 ・鳴り物の合図で陣が動くこと
 ・鉄砲があくまでも添え物的な扱いで主力は長槍隊であること
 ・鉄砲を撃ち終わると弓隊が弾込めまでの間、弓を放ち時間稼ぎをすること
 ・槍隊も突くのではなく、槍で叩いていること(当時は槍で叩く→倒れた所を刺すのが普通。ドラマのように常に突いてはいない)
 ・陣形が崩れた時点で勝敗が決すること(普通の戦はよっぽどの事が無い限り相手を皆殺しにはしない)

 この映画の原監督が「別にサラリーマン的な世界観を持ち込まなくてもちゃんと作れば時代劇は面白い」と発言していたが、まさにそのとおり。
 聞いたか?「利家とまつ」スタッフ!!

 んで、この映画の今回の主題は「姫と家臣の恋愛」
 身分が違う2人の恋愛に未来からきたしんのすけが絡む事によっていっそう切ないのだよ。
 しかもひょっとしたら2人が幸せになるのでは?と思わせておいての又兵衛の死。
 もうね、号泣っす。
 やっぱ大人の立場としては又兵衛へ感情移入しまくりなわけですよ。
 そこでいきなり流れ弾で死亡。死ぬ事を知っていて映画館に行っているにも関わらず、( ゚д゚)ポカーンですわ。
 又兵衛は何故自分が命を落とすはずだったのに未来からきたしんのすけに助けられたのか、そして何故自分がこのタイミングで死んでしまうのかということをこのときに一瞬に悟ってしまう。
 その理由というのが又兵衛と廉姫の関係を知っているだけにすごく切ない。
 屋良勇作の演技と相まってすげぇいいシーンです。
 子供向け映画で人が死んでしまうのはどーよ?って意見も確かにある(今回又兵衛が死ぬのも賛否あるだろうし)だろうが、子供でもそこらへんの理解力はちゃんとあると思うよ、オレは。
 別に変に規制しなくとも子供というのは大人が思う以上にそこらへんの理解力はあると思うし。

 しかし屋良勇作はうまいねぇ。オレのなかでは、ひろし@ちびまる子ちゃんだったが認識が変わってしまった。
 そして廉姫役の小林愛。このキャスティングだけで成功。
 高貴で清楚ながらも1人の男を恋い慕い、でも思いを遂げる事は出来ない姫という難しい役どころにピッタリ。
 ちなみに小林愛は本業は舞台役者さんだそうです。(「TEAM 発砲・B・ZIN」という劇団の看板女優。オレはよく知らないが、「COWBOY BEBOP 天国の扉」のパンフで見たカンジではむちゃ美人です)
 「∀ガンダム」のリリー・ボルジャーノ、「COWBOY BEBOP 天国の扉」のエレクトラ、「オトナ帝国」のチャコなど声優としての仕事も多いけど。

 というわけで長々と書いたけどもぜひ子供向け作品だから、とバカにしないで見に行ってもらいたい。
 「笑って泣けるおケツ作」の宣伝文句は伊達じゃないよ。