こちんぴシネマ
 このコーナーは僕が見た映画・ビデオの感想を書くコーナーです。
 映画館に行く際や、レンタルビデオ店でビデオを借りる際の参考にしてください。
 ちなみにネタバレだ、(#゚Д゚)ゴルァ でお届け。
Movie 66

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険


あらすじ

 群馬に突然出来た「群馬ヘンダーランド」というテーマパーク。
 しんのすけ(CV:矢島晶子)はそこで偶然、トッペマ・アペット(CV:渕崎ゆり子)という人形と出会う。
 トッペマのハナシではトッペマはメモリ・ミモリ姫(CV:渕崎ゆり子)の魂が人形に封印された姿で、ヘンダーランドはジョマ&マカオ(大塚芳忠&田中秀幸)が率いる異性人が地球侵略の基地として作った建物で、メモリ・ミモリ姫の星も滅ぼされたのだという。
 トッペマはしんちゃんに隠していた「スゲーナ・スゴイデス」という魔法のトランプを渡し、ジョマ&マカオと対決して欲しいと頼むがしんちゃんは無視してしまう。
 ところがトランプを欲しがるジョマ&マカオによってみさえ(CV:ならはしみき)&ひろし(CV:藤原啓治)が捕らえられた事からしんちゃんはジョマ&マカオとの対決のためにヘンダーランドへ向う・・・。
 


 近所のビデオ屋の「火曜日はアニメ作品は1週間レンタルで100円」セールで前回の「ミスター味っ子」と一緒に借りてきた作品。

 「クレヨンしんちゃん」(以下、クレしん)シリーズの監督は2人いる。
 1人は現在もTVシリーズ総監督&劇場版監督の原恵一。近年評価の高い「ブタのヒヅメ」「オトナ帝国」「戦国大作戦」なんかの監督はこの人。
 そしてもう1人はこの映画の監督の本郷みつる。映画版で言うと第四作となる「ヘンダーランド」まではこの人。TV版だとしんちゃんの妹、ひまわりが生まれるまで。
 クレしんを降板した理由は「クレヨンしんちゃん 映画大全」という本(実は持ってる)のインタビューが1番詳しいのだが要約すると「ひまわりが加入する事で家族モノのアニメになるのがイヤだった」といったところか。
 たしかに昔に比べると家族の絆とか一家の何気ない日常なんかを題材とした作品が増え、そのかわりにしんちゃん特有の、PTAのママたちがブチきれそうなギャグが減ったのは否めない。
 コレばっかりはどちらが好きか、ってのが人それぞれなのでなんとも言えないけど。

 さて、「ヘンダーランド」だが、本郷監督の最終作であり、初期クレしん映画ではズバぬけて高評価。
 内容的にはファンタジー要素が非常に強くて、子供向けな部分が非常に強い(まぁ、子供向け映画だから当たり前であって、原監督否定派が言うには最近のクレしんは「子供向けって言っておいてターゲットが大人に向き過ぎている」ってことになるのだが)。
 全体のハナシ的にはちょっと物足りない部分もあるのだが(特にラストが一気に詰め込みすぎて消化不良)、あいかわらず作りこまれてるシーンはすごいなぁ、と思う。アクションシーンとか、野原一家とジョマ&マカオの追いかけっことか、トランプシーン(必見!!)とか。
 あと上手いなぁと思ったのはゲスト声優の雛形あきこの使い方。そー使うか(笑)。 
 ちなみにエンディングを歌ってるのも雛形あきこだがこっちは・・・。(しかしすぐわかるね、朝倉大介作曲の曲って)
 全体的には「非日常空間がいつの間にか日常空間を侵食している」とか「舞台がテーマパーク」とか「しんちゃんに対して不気味に忍び寄る敵の魔の手」とか「悪に捕らえられた両親を助けに行くしんちゃん」とか「塔の上を目指す」とかけっこう「オトナ帝国」との共通点があったりして、そーいう部分も興味深い。
 両方とも未見の人には「ヘンダーランド」を見た後に「オトナ帝国」も見てみることをオススメする。

 しかしこの映画で特筆すべきはキャラの立ち具合だろうな。
 オカマの魔女(つーかオカマだから魔男?)のジョマ&マカオ(しかしオカマ演技上手すぎだぞ、大塚芳忠&田中秀幸)も良かったし、トッペマも非常に萌えだし。(どーしてクレしんってあの作画なのに女性キャラが魅力的なんだろ?)
 中でも印象に残るのはブリブリざえもんス・ノーマン・パー
 ブリブリざえもんは今回はアクション仮面、カンタムロボと一緒に「スゲーナ・スゴイデス」のカードで召喚されるお助けヒーローなのだが相変わらずなキャラ設定。まぁ、アクション仮面もカンタムロボもちょっとボケぎみなのだが、それを上回るバカっぷりで映画版のクレしんではこの映画のブリブリざえもんが1番本来のキャラに近い気がする。(「ブタのヒヅメ」はちょっと別物)
 ホントにブリブリざえもん役の塩沢兼人さんが亡くなられてこのキャラが封印されてしまったのが残念でならない。
 もう1人はス・ノーマン・パー。1人つーか、「悪の手先の雪ダルマ」なんだが。
 違和感無く世間に溶け込み、軽ーいいい人を装ってしんちゃんに近づくシーンとその後の豹変っぷり、そしてしんちゃんが逃げても逃げても追ってくる(しかもしんちゃん以外はみんなス・ノーマン・パーの味方)という何ともいえない恐怖感。
 アレは子供が見たらトラウマになるんちゃうの?
 ちなみに声は古川登志夫
 それにしても豪華だよな、クレしん映画版の声優陣は。ほかに玄田哲章(むろんアクション仮面役)とか辻新八とか八奈見乗児とか納谷六朗(もちろん組長園長先生役)も出演してるし。